ocr-generated 伊豆 国分寺塔跡
(国指定史跡)
しょうむ
伊豆国分寺塔跡
国分寺は奈良時代に聖武天皇(在位七二四~
七四九)の命により、国ごとに建てられた
国立寺院である。僧寺と尼寺の二寺制をとって
おり、天平一三年(七四一)ごろから徐々に
つくられたといわれている。
伊豆の国分寺は、泉町、広小路北方の一帯に
建てられていたと推定されるが、現在国分寺の
本堂裏にある塔跡だけが残っており、国史跡と
して指定されている。
塔跡は高さ約六〇価の土壇の上にあるが、
すでに南半分は失われている。現在八個の礎石
が二列に置かれているが、西側の二個は移動
したものである。残された礎石から、塔は
七重の塔で、高さは約六〇mにも及ぶもので
あったことが推定される。
昭和三一年の日本大学教授軽部博士の調査で
寺域は東西八〇間、南北1○○間の長方形で、
建物配置も東大寺式伽藍配置であったことが
わかっている。
平成八年一月
三島市教育委員会
伽藍配置図(三島市誌より加筆転載)