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古知谷のカエデ
阿弥陀寺は、慶長十四年(一六〇九)に弾
誓上人により創建されたが、寺の伝えによれ
ば、このカエデ(タカオカエデ)はその時、
既に古木であったという。
タカオカエデはイロハモミジともいわれ、
本州(福島県以西)・四国・九州の山の谷間
によく見られる落葉高木で、春の若葉、秋の
紅葉は、ことに美しい。阿弥陀寺周辺の古知
谷は、紅葉の名所として知られるが、このカ
エデは古知谷の数あるカエデの中で最大のも
のであり、幹に多数の支根がからみつく特異
な形状とあわせて古木の風格を感じさせる。
昭和五十八年六月一日京都市指定天然記念
物に指定された。
京
都
市