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足柄 神社 社殿
ほんでんはいで
えいでん
さんげんしゃいりもやづくり
けたゆき」
足柄神社は、かって坂の神として足柄峠に祀られ
たとされる足柄明神が矢倉岳、更に現在の対野に遷
座し矢倉明神社と呼ばれていました。昭和十四(19
39)年に足柄神社に改称されて、今も南足柄の総
鎮守として信仰を集めています。
平成二十年に社殿の調査が行われ、いくつか特徴
的なことが分りました。現在の社殿は、本殿と拝殿、
弊殿とを廊下でつないでいますが、もとは独立して
建っていました。本殿は三間社入母屋造で、桁行十
五・五尺、梁行十一・七尺あり、県内でも数少ない大型
社殿です。材質は樽の素木仕上げで、堅固さと優美
さを備えています。本殿の各所には、獅子や龍など
良質で細部にわたる彫刻や陽刻による装飾が施され
ています。本殿の建築年代は、境内の由緒碑によれ
ば、慶応ニ(1866)年三月と記されています。
今回の調査から、この記述が妥当であることが分か
りました。
平成二十二年三月
南足柄市教育委員会
けやき」 しらき