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カ V4
高倉の獅子舞
市指定無形文化財(昭和四十九年十一月一日指定)
いへい
日枝神社の秋祭りに高倉の獅子舞が行われる。こ
の獅子舞は遠い国から訪れた強力な神が、村人の幸
福を守るために悪霊、悪疫を退散させてくれるとい
われている行事で、村人にとっては国家安泰、天下
泰平、五穀豊饒などを祈る行事でもある。
「高倉の獅子舞は江戸時代から引き継がれている伝
統ある行事で、昭和四十九年に、最初に鶴ヶ島市の
文化財に指定された。
その構成は、万灯、天狗、花笠、はいおい(軍配を
持って獅子を先導する)、前獅子(男獅子)、中獅子
(女獅子)、後獅子(男獅子)などで、ほら貝を合
図に数人の笛吹きと歌うたいに合わせて登場する。
花笠は女装したささらつこ」と呼ばれる童子四
人が花笠をかぶり、ささら、という楽器を奏でな
がら舞に参加するので、特にささら獅子」とも呼
ばれている。
市内で数箇所あった獅子舞も、現在は高倉の獅子
舞が唯一のものとなってしまい、たいへん貴重な伝
統芸能である。
平成六年六月三十日
鶴ヶ島市教育委員会
高倉の獅子舞 日枝神社 埼玉県鶴ヶ島市高倉 |