ocr-generated 年 高崎市指定重要文化財
下豊岡の道しるべ
所 在 地 高崎市下豊岡町四ol三番地先
指定年月日 平成十年二月二十七日
「
烏川を渡って中山道を西へ進み、この地より右に折れる道は信濃国(長野県)
へ通じるいわゆる信州街道で、古くは「信州みち」と呼ばれていた。また、草津
温泉へと通じる道でもあることから「草津みち」とも呼ばれていた。
現在八坂神社のあるこの場所が、かって信州みちが通っていた場所であり、
二つの道しるべがあった。そのうちの一つ「下豊岡の道しるべ」は、高さ一九へ
4、幅 、厚さ三六価の大きさで、安山岩でつくられた尖塔角柱の道しる
べである。碑面の文字から草津温泉をはじめとする温泉地への案内を主な目的
として作られたものとも思われる。なお、左側面のみ文字の彫り方が異なって
いるが、道しるべが建てられた後に彫られたためであろう。つくられた時期は
江戸時代末期と推定される。
もう一つは、国道四O六号線と旧中山道との分岐点に移されている小さな自
然石の道しるべで、これには「右はるなみち、くさっみち」と刻まれている。
「下豊岡の道しるべ」は、本来は中山道と信州みちとの分岐点であるこの場所
にあった。明治時代に現在の国道WO六号線ができた際に、一旦は今「自然石
の道しるべ」がある場所に二つとも移された。さらに昭和三十四年頃の国道四
O六号線の拡幅に伴い、県道(旧国道十六号線)との分岐点にこの道しるべのみ
移されていた。高崎市の文化財に指定するにあたって、本来の所在地であるこ
の地に戻したものである。
「山里
従足
「三ノ倉 五り半
大戸 九り半
(左側面)(正面)(右側面)
かわなか
草津温泉 かわらゅ温泉
はとのゆ
津名
温山
左中山道
安 中
松井田
横 川
高崎市教育委員会