ocr-generated 月
天
宮
所在地 石岡市貝地一丁目2番
ひたちこくが
にってんくう」
「そうけん
「んう
つくよみのみこと」
「さんばい
古くから、太陽、月、星は、人々の信仰の対象
となっていたが、常陸国衙が置かれた石岡には、
それらをまつる社殿として、日天宮(国府七丁目)、
月天宮、星の宮(府中五丁目)が創建された。の
ちにこの三社は「府中三光宮」と呼ばれるように
なったが、現存するのは、この月天宮と日天宮で、
星の宮は、地名にその名を残すのみである。
月天宮の祭神は月読命で、本殿は間口六メート
ル、奥行五・五メートル、参拝口は間ロニ・一メ
ートル、本殿のうしろには、参拝口と同じ大きさ
の奥の宮が張り出しになっている。また境内には、
月天宮が古くからこの地域の人々の信仰を集めた
こともあって、子安観音堂、弘法大師堂などがあ
る。大師堂には、念仏講中の老人たちが家々を回
って数珠を繰り、念仏往生を祈願したという「百
万遍数珠」が保存されている。
おんぶつこうちゅう
昭和六十年三月
石岡市教育委員会
石岡市文化財保護審議会