庚申坂(こうしんざか)
「小日向第六天町の北、小石川同心町の界を東より西へ下る坂 あり・・・略・・・」『東京名所図会』
庚申信仰は庚申(かのえさる)の日(60日ごと)人が眠る三尸(さんし)の虫が人の体から出て天にのぼり天帝にその人の罪を告げるというところから、人々は一晩中夜明かしをした。この信仰は中国から伝わり、江戸時代に盛んになった。従ってキリシタン坂 はこの坂の地下鉄ガードの向側の坂のことである。
「・・・両側の藪の間を上る坂あり・・・これが真の切支丹坂 なり」『東京名所図会』
とぼとぼと老宣教師ののぼりくる
春の暮れがたの切支丹坂 (金子薫園)
文京区教育委員会 昭和60年3月