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はる ひめ だいみょう じん
中央区
歴史と文化の
說明板
小春姫大明神
ちぎょう
小春姫大明神は、福岡藩時代、千六百石の知行取り大組の田代家(現在の大名
二丁目・中央区役所の北側周辺)にまつわるお話です。
「昔、田代家に小春という腰元(配膳係)がいた。ある日、大切な来客があり食膳
を運ぶとき、不覚にも粗相をしてしまった。主人は激怒して無礼者とばかり小春
を手討にしてしまいました。それからというもの田代家に来客があって食膳を運
ぼうとすると、貴重な茶碗や血が消え、来客が帰った後には元通りに戻っている
という不思議なことが続いた。これはきっと、小春のたたりであろうとのことで祠
を建立したと言い伝えられている。
現在は、その付近の土地を所有する井上家が「小春姫大明神」として改めて祠
を建立し、命日の6月15日には祭典を行って今に継承され、霊験あらたかという。
【大名界隈誌(海鳥社刊)による】
ほこら
にら
井上宅内に祀られている「小春姫大明神のお社」
【写真提供 郷土史のぼせもん倶楽部】
あ 中央区役所 企画課
管理番号 H23R-S-1
小春姫大明神 |