ocr-generated 御嶽神社
創建年代は不詳。旧上板橋村栗原(現・桜川の
部)・七軒屋(現上板橋)の氏神として、倭建命
(やまとたけるのみこと)・金山毘古命(かなやまひ
このみこと)・山毘賣命(かなやまひめのみこと)
を祭神とする。
栗原の地は、康正 I(一四五八年、太田道灌が
千代田村(現・皇居)に江戸城を築く際、同村宝
田の住民を移動させたところとされ、この時村内
に祀ってあった稲荷(現・宝田稲荷)もこの地に
遷座させたという伝承もあって、往古より開けた
土地柄であった。
当神社もその頃、信州の御嶽山(
一説に甲州)
を勧請したと伝えられる。境内にある嘉永七(一八
五四)年銘の狼型狛犬は、山岳信仰を伝えるもの
で、同型のものとしては都内でも有数の古さを誇
っている。
毎年三月八日に行われる昆謝祭には、強飯式の
面影を残す大盛飯の膳、大根で作った鶴亀(逢来
山)を神前に供える風習が残されている。
平成四年三月
板橋区教育委員会