ocr-generated か み せんせきぞう
浦辺華山羊「真見まる律」
国宝 東京国立博物酔所蔵
ろうじゅう」
としあっとしつら
鷹見泉石 その海外情報と重要文化財
渡辺華山の描く国宝「鷹見泉石像」によって、その容貌があまねく
知られる鷹見泉石(一七八五~一八五人)。泉石は、実務に通じた史僚
として、江戸後期の幕府老中で古河藩主の土井利厚・利位に仕えた。
殊に、対外関係の分野で鎖国日本に迫るロシア・イギリス・アメリカ関係情報を収集、殿さまの補佐を
通して幕政に関与している。
引退後の泉石は、日本最初のオランダ地図『新訳和蘭国全図』や、開国と人材育成、富国強兵等の
必要性を説いて時代を先取りした意見書『悪意摘要』を著すなど、長年収集した海外情報を分析して
啓蒙活動もおこなった。伝えられた数多の関係資料は、歴史博物館にて保存、常設展示されているが、
しんやくおらんだ こく ぜんず
あまた
けいもう
とりわけ約1000点が「鷹見泉石関係資料」として国の重要文化財に指定されている。