ocr-generated 終戦直後の混乱と廃墟の中から力強く立ち上がる
たくましい青年の意気を示す等身大の男性裸像
当時の首都圏整備委員会企画室長 黒田俊雄氏が、日本彫刻界
の第一人者である朝倉文夫氏に「廃墟より立ち上がりつつある
首都 那覇市の人々を激励しつつ本土との心の通いになるような
彫刻を那覇市に贈っていただけないでしょうか。」とお願いした
ところ朝倉氏は、「自分が昭和21年の敗戦の絶望のなかでつくっ
た《生誕≫という作品を贈ろう。」と快く承諾された。
それにより、この作品がここ那覇市役所本庁舎に設置された。
(参照資料:那覇市広報誌 市民の友 1959年6月1日 104号)
作 者 朝倉 文夫(あさくら ふみお) 1883-1964
卓越した技巧に基づいて写実を追求し、〈墓守〉(重要文化財)をはじめ
数多くの優品を残した。
1948年には、彫刻家としてはじめて文化勲章を受章。
制作年 1946年(昭和21年)
寄贈年 1959年(昭和34年)8月22日
除幕式 1960年(昭和35年)3月22日
材 質 ブロンズ