ocr-generated 合津八一歌碑
おほらかに もろてのゆびを ひらかせて
おほきほとけは あまたらしたり
合津八一が「東大寺にて」と題して大仏を詠んだ歌で、
歌集『南京新』に所収されている。
「大らかに両手の指をお開きになって、大いなる仏は
天空に満ち満ちていらっしゃいます」という意。
奈良の大仏即ち毘盧遮那仏は、『大か広仏華厳経』
に「宇宙の中心にあって智慧と慈悲の光明をあまねく
照す仏」と説かれていて、全宇宙の真実の仏とされている。
「昭和二十五年、合津八一の古稀を祝う事業のひと
つとして建立され、書は人」の自筆、彫りは喜多林太郎
による薬研彫りの手彫りである。
昭和二十五年十月十二日除幕 神石高さ二一八メートル 幅 toセンチ
北木島(岡山県笠岡市)産花崗岩
会津八一(一八八~一九五六)は秋州道人
大正・昭和期の歌人・書家・美術史家。早稲田大学教授。
歌集「鹿鳴集」「南京新唱」など
会津八一歌碑 |
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