ocr-generated 栗橋町指
定文化財
本尊地蔵菩薩
昭和五十三年三月二十九日指定
この寺は、貞観年代の慈覚大師の創建と言
「われ、最勝玉院とも呼ばれる台密修練の道場
であった。
保元のころ、願行坊有俊阿闍梨が下河辺の
荘司であった行平という人の寄付によって再
び隆盛した。鎌倉時代、伊予守源義経の愛妾
静御前は、奥州にいる義経を慕って待女琴柱
元D」こう、真戸がっかじゃ
と僕僅を伴い旅に出たが、途中義経の悲報を
聞いて、落胆のあまり病気になった。(この寺
で養生につとめたが、露のようにはかない生
涯をとじた。琴柱は髪をおとし、西向尼と名
のって静を弔うために、京都嵯峨野から静御
前の御持仏である地蔵菩薩を持ち帰った。そ
の後、西向尼が没してから本尊としてこの寺
に祭った。
この仏像は藻乾製(和紙と漆)の立像で日
本で三体だけという数少ない貴重な文化財で
栗橋町教育委員会
ある。