ocr-generated くま
ごん げんしや
熊野権現社
所在地 幸手市北三丁目十番十九号
わかみや
はくさん
熊野権現社は、紀州(和歌山県)の熊野権現社の分社で、
権現堂村や権現堂川の名の起りでもある。もとは、熊野
権現、若宮権現、白山権現の三柱の神を合祀した神社で
もあったという。
この附近は、江戸時代から大正時代にかけて権現堂河
岸の船着場として栄えたところで、神社には、船主や、
ごんげんどうブっかしく
すずくにの
あんなにんそく
船頭、江戸の商人等からの奉納品が数多く保存されてい
る。明治二十八年に奉納された権現堂堤修復絵馬は、幸
手の絵馬師鈴木国信の作で、内務省の役人の監督のもと
に、地形築きや土端打ちの女人足が揃って作業を行って
いるところを描いている。当時の治水技術を知る上で貴
重な資料となっている。
じょうう
また、境内にある庚申塚は自然石に刻まれたもので、
このあたりでは珍しいものである。
県
昭和六十三年 三月
手玉。
手市