ocr-generated 越谷市指定有形文化財
考古資料
建長元年板碑
昭和四十五年三月二十三日指定
越谷周辺から発見されている板碑は、秩父の線
泥片岩で造られている。塔婆の一種であることか
ら、板石塔婆とも呼ばれている。この板碑は、板
碑初発期にあたる鎌倉時代の建長元年(一四九)
路の年号が刻まれたもので、市域で発見された板
碑のなかでは最古のものである。しかもその高さ
一五五センチメートル、幅五六センチメートルに
及ぶ最も大きな板碑でもある。種子(仏をあらわ
した梵字)は弥陀一仏で、その彫りは深く、初発
期板碑の特徴をよく現わしている。
平成十一年三月 越谷市教育委員