ocr-generated 国土安穏寺(こくどあんのんじ)
日蓮宗、天下長久山国土安穏寺と称す。
創建は、応永十七年(一四 -O)、開山は日通聖
開基は、千承太郎満胤である。
当初は、長久山妙覚寺と称した。本尊ならびに
中山三祖日 祐聖人自作の祖師像がある。
江戸時代に、将軍秀忠および家光が、当所巡遊
の折の御膳所となり、八世 日 会聖人の代宇都宮釣
天井予言の功により、寛永元年(一六ニ四)、現す
号を賜り、徳川家祈願所位牌安置所となる。した
かって、当寺は、葵紋の使用を許された。
寺宝として、日蓮聖人の断簡、将軍家使用の膳
わん一式、徳川家光・慶寺、加藤清正等の書軸な
とがある。
なお、現在の諸堂宇は、鐘楼を除き、昭和以降
の常である。
平成二年十月
東京都足立区教育委員会
事業部